磐田と海老芋と農家見習い

東京生まれ東京育ち、農家に縁も所縁もない元システムエンジニアが、海老芋農家になるべくやってる事や考えてる事を共有していきます。

研修日記 その1 〜研修開始!〜

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素人が農家になっていく過程を記録していきます

目的は?

自分へのメモが1番の目的だったりしますが、私のように農家と無縁な方が農家を目指そうとした時に一つの事例として参考にしてもらえればとも思いますので、研修の様子を書いていきます。

ご注意ください

やり方は農家さんそれぞれ違います。
同じ地域であっても、畑が違えば土壌の特徴が変わったり、畑の中でも条件が変わったりするので、やり方は様々です。
ですので、書いてあることが全てではなく、数ある農家の1例に過ぎませんので、参考程度に読んでいただければと思います。
記載した内容を真似たとしても、うまくいくとは限りませんし、うまくいかなかったとしても責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

2021/4/16 から 4/22 までのダイジェスト

さて、研修生活最初の1週間です!
この1週間は初めてのことだらけでした。
研修先は磐田市の海老芋農家さんです。
海老芋だけでなくネギを始め色々栽培されています。

携わった作業

  • 海老芋の苗の移し替え
  • 里芋の種芋植えとその準備
  • ネギの収穫
  • 大根の種まきとその準備
  • 生姜の種芋植えとその準備

主なトピックス

憧れのトラクターに乗る!

今や農作業には農業用機械が欠かせません。
一度乗ってみたかった念願のトラクターに!といっても、ほぼぶっつけ本番でした💦
もちろん最初は操作説明は受けましたが、必要最低限の操作方法を教えてもらって、耕耘開始でした。
運転中にカラスを始め色々な鳥がおこぼれ頂戴しにきたり、アマガエルが必死に逃げ回ったりといった様子をみて癒されたりしつつ、じっくり畑を耕していく工程は結構好きです。

ラクターのポイント
  • ブレーキは二つあり、左右それぞれの後輪をコントロールする
  • 圃場内では、アクセルペダルは使わず、ローギアのままクラッチペダルだけで動かす
  • 出口を先に決めて、逆算してルートを考える
  • 隣接する畑や壁、水路などには気をつけつつもギリギリまでしっかり耕耘する
  • ロータリーの下げ忘れだけでなく、下げた後に旧ハンドルやバックギアに入れると自動制御で上がってしまうので注意する
  • 停車してトラクターから降りる際は、ロータリーが上がっていること、各種ギアがニュートラルになってることを確認する
  • 使い終わったら、公道へ出る前にロータリーの土落としをする

雨の日はお休み & 雨が止んでも畑の状態次第で次の日もお休み

雨が降ると、畑はどんどん水分を含んでいきます。
含む量が増えるほどに土の状態も変化していきます。
せっかくの畑を台無しにしないよう雨の場合はできるだけ畑に入らないようにします。
そして雨が止んでも、土壌には水が残ります。
ある程度土が乾くまではやはり入れません。

ですので雨の日も雨上がりの後も、畑仕事ができないので、お休みになります。
収穫後の出荷作業などがあれば、雨が降ることを計算して、雨の日にそのような作業を集中的にやったりもします。

雨予報を常に意識しながら、作業のスケジューリングを決めていくのが重要です。

鍬は難しい・・

農業用機械が現代農業の中心とはいえ、鍬の出番が無くなったわけではありません。
耕した後の畑に畝を立てたり、マルチを貼る時に土を被せるのに使ったりと細かい作業にも使います。
ただこれが思っている以上に難しい・・。
例えば、畝を作るのに真っ直ぐ直線的な畝を立てるのも困難です。
単純に力の入れ具合さえ難しいです。
腕力に頼るとすぐにバテるので、鍬の先端の重さを上手く使う必要があるのですが、鍬に振り回されるような振り方になってしまうと怪我にもつながるので加減をしっかりコントロールしてあげる必要があります。
掬い上げる土の量もバラバラだと、力加減が定まりません。
先生はサクサク作業を進めますが、自分は半分以下のスピードの上、出来上がりが酷い・・💧
「最初から上手かったら百姓なんていらないよ」だそうで、先生は10年くらいで様になってきたとか。
鍬道恐るべし。

除草剤

雑草の強さはその繁殖力です。
どこからともなくタネが運ばれ、ものすごいスピードで生えていきます。
これとの戦い方を覚えるのも大事なことで、その一つが除草剤を使った方法です。
エンジン付きの噴霧機に除草剤を水で希釈させて、雑草にかけていきます。
大事な作物などにはかからないように細心の注意が必要です。
磐田のある遠州地域は風が強いことが多く、風の強い日にはまけません。
霧状の薬剤があっという間に飛散してしまいます。
作業自体は難しいことはないのですが、細心の注意と周辺環境への配慮は欠かせません。

1週間振り返ってみて

あまりに知らないことだらけで、毎日覚えることが多くて覚えるだけでも必死な1週間でした。
身体もまだ必要な体力ができていない上に、下手くそな作業しかできないので余計に疲労が蓄積された印象です。
初週から雨が降ったことで、休みができて回復しながら作業ができたのは幸運でした。
ラクターは何度か乗る中で、なんとなく操作方法がわかってきましたが、綺麗に耕耘するにはまだ程遠いです。
来週は海老芋畑を集中的に、そして念入りに準備して苗を植えていきます。
来週の雨予報早まらないといいなー。